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郵政民営化の狙うもの

自民党少数派の小泉氏が首相に成れたこと自体が異常です、米国が郵政資金を狙っての策略です。本当に日本経済を考えたらデフレの現在、強行する事に合理性は認められません。





日銀による一昨年秋以降の約50兆円と言われる円高阻止の為替介入は、確かに国内の通貨流通量の増大に寄与して頑固なデフレ解消の一助に成ったのですが、其の陰に眼眩ましに罹って失念していた事実が有ります。其れは日銀による、トヨタを代表とする輸出関連企業への“所得移転”だと言う事です、更に政府による「大衆増税&高額所得者・企業減税」政策も共に、国民生活経済の活性化とは逆行するもので、日本国内の投機資金の増加を狙っています。





なぜそうなのか詳細に見て見ましょう。





日銀は円を為替市場に投入して$を買います。

(この取引で円安$高に成ります)





その$で米国債を買います。

(此れで$貨は米国に戻り、日本には債券が残ります)





円を買った方は日本で株や土地や日本製品を買います。

(円貨は日本に戻り、外国保有の株や土地が発生し、日本商品の輸出量が増えます。戻った円が流通してデフレ率を押し下げます)





この段階で日銀が発行した円貨は日本国内に戻り$貨は米国に戻っています。





円安に成った分、相手国から見た日本製品の価格は安くなっており、輸出量は増えます。





さて、ここで何が起きたのか見てみましょう。

日銀の発行した円貨は新規です、詰まり通貨の総量が増えたのです。ではこの新円貨分の購買力は新規に発生したのでしょうか、違います、既流通通貨の貨幣価値を薄めたのです。言いかえると発行前後では同額の通貨で買える物量が減った訳です、インフレ方向へ少し動いたのです。此れ自体は良いのです、未だ今でも通貨価値が高過ぎ生産力を余らせているのですから、問題は既流通通貨の価値を削り取った分が何処へ行くかです。





円そのものは土地や株式と言った資産を持っていた人達の銀行口座の数字を増やします(投機資金化)。更に、円安で外貨から見た日本製品価格が下がりましたから、輸出は増加します輸出関連企業は増産・増益となります。この時点で実質的な輸出関連企業への補助金給付と成ります。





以前は、特定層が得た利益は税制により再配分されていましたから、この様な一部企業への補助金給付のケースでも比較的満遍なく国民に行き渡りました、詰まり「通貨量の増大」だけで実質的な経済的偏在は起き難かったのです。しかし、現在は特定企業のの利益は其の企業内に止まり、周辺へ再配分される道は有りません、労働力は合理化やリストラ名目で削減されすぎ不足分は、競争力向上名目で無報酬のサービス残業で埋めざるを得なく成っています。従って、この様な特定企業への実質的補助金給付はそのまま所得され投機資金化して仕舞うのです。





既に株式や不動産・企業などの資産関係は相当量米国資本の手に落ちていますし、日本が景気回復すれば自動的に米国に利益が吸い上げられる状態に有ります。後は国民が小額づつ持っている金融資産を投機資金に変えさせれば、グローバルスタンダード的には、合法的に吸い上げられると言う事に成ります。





其の結果、日本国民は折角汗水たらし節約に努め貯めこんだ富みを失います、そうなれば必然的に円安になり、また全国民が汗水たらして働けると言う事に成るでしょう。





但し、この間に日本的節度を失って「我欲至上」が開放されていますから、戦後日本が辿った道とは大違いの荒んだ奪い合いに成るでしょう。才能や能力の無い者は奪うしか方法が有りませんし、倫理感は政府を始め社会的リーダーが率先して破壊し尽くしましたから、抵抗感も少ないでしょう、正常な精神を維持できている人でも。益して、追い込まれて異常性を帯びた人達は・・・考えたくも有りません。





生活者国民から貨幣価値を削り取り、その分特定企業への所得再配分という暴挙が、国民の無知を利用して為されたのです。





この数年、政府や経済界がこぞって罵詈雑言を浴びせ、「社会保障」と言う最低限の国民生活保障への出費を「寄生行為」とまで罵った連中が、国民の無知を利用してお手盛りで国から自分たちに「寄付」をさせたのです。片方では国民労働者に自己責任を押し付け、自分たちは国に寄生した訳です。





こうして投機資金を増加させその資金は投機ファンド等を通して、投機市場で運用されます。例えば、現在の原油価格の異常な高騰などが良い例でしょう、国民生活を困窮させて作り出した資金が、跳ね返って国民生活を更に困窮させる訳です。





この仕掛けの仕上げが郵政民営化による郵貯資金の投機資金化なのです。



                                 



                            by狂愚男 


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