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経済学と政治

「経済学は信じない」・「経済学等学問ではない」等、マクロ経済学を学んでいない人や、学んでも中途半端に終わった人達からは、大よそ評判の悪いのが「マクロ経済学」ですが、まっ無理からぬ所も有るのです。



私の知る限り、と言っても知れたものですが、兎も角、過去何れの国においてもマクロ経済学的に正しい政策を取り続け通した政権を聞いた事が無いのです。

勿論、其の時々に経済専門家と言うのは必ず参加していますから、結果的に出鱈目な現象で終わるのを見ると、「経済学など意味が無い」と言いたくなるでしょうね。しかし、マクロ経済学的に間違った政策を取った結果が上手くいかなかったからといって、マクロ経済学を非難したり貶めるのは如何なものでしょうか。

典型的な例が、“政府”に経営学(ミクロ経済学)を当て嵌めると言う頓珍漢です。「税収不足には増税」「財政赤字なら歳出削減」等の経営学的発想がこれに当て嵌まります。



大学の学部構成を見ると、何れでも経営学・ミクロ経済学が多数を占めます、マクロ経済学などは付け足しかと見紛う程です。教授も当然ミクロ・経営学の研究者が多数に成ります、詰まり、「お金」に成るからです。企業からの研究費も当然成果が「お金」に直結するミクロ・経営学には出しても、マクロ経済学の分野には、特に自らの企業収益の増大に都合の悪い理論へは出しません。



このミクロ・経営学の専門家が“経済政策”に口を出すと、其の圧倒的多くは“豚でも”に成ります、或いは、スポンサー向けの“我田引水”に成ります。



しかし、私が「正統」だと認める“学派”の理論でも、特定の勢力の私利私欲に悪用された事は多いですし、益して、「トンでも」だと認識している“学派”等、最初から特定勢力の「私利私欲」の為に持ち込まれているのですから、結果など見るまでも無いのです。



「経済」は自然現象では有りません、100%人為的な“制度”であり、「経済学」は「人の経済行動を分析」する、或いは「人の経済行動を予測」する、更には自分達で創っておきながらその機能を未だ解明しきれていない経済システム「貨幣・市場資本主義」の機能を解明するツールなのです。



公正を目指して採用されても、制度が一旦決定されると、其の瞬間から私利私欲の為の「悪用を研究」されるのは当然の流れです、人間社会の哀しさでしょう。それどころか、最初から「悪用」し易い様に決められたり、特定の勢力に都合の良い制度が、如何にも「公正」を装って採用される事すら少なく無いのです。



確かにマクロ経済に持ちこむと“豚でも”になるミクロ・経営学的理論は、私達の財布の経営と同じ論理ですから、特に学ばなくとも理解し易いし聞けば判ったような気に成れるのですが、其れこそ“騙された”事の証明に過ぎないのです。

此れを持って「マクロ経済学など意味が無い」とは言えないでしょう、寧ろ、マクロ経済学を知らず、其の無知を利用された私達が愚かなのです。

一応、民主主義・法治国家と言う事になっており、多くの国民がそう認識している日本に於いて、このような政治担当者を選出しているのは私たちなのですから。

                                  by狂愚男
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