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理論で家が建つか?(その1)


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私達は大昔と比べて遥かに豊かな物質に囲まれた社会生活を送っています、これは一人一人が生産を専業化し、生産設備を高度化する事で一人が数千、数万人分を生産するように成ったからです。しかし、同時に一人は1種類の生産物しか生まなくなりました、そこで交換(経済)が必要に成ったのです。
交換(経済)を効率良く行う為に市場が必要に成り、市場効率を上げる為に貨幣が導入されたのです。


このように社会が高度化を進めると交換(経済)はいよいよ複雑に成り、放置すると無駄や歪みも現れるようになり、社会を構成するのに設計図や物差しが必要に成って来たのです。


そうです「理論」です。この複雑な経済社会を組み立てるのに、行き当たりばったりで作ったのでは上手く行く筈は有りません。所が、この設計図(マクロ理論)は最初から有ったのではないのです、経済社会は自然発生的に出来てきてそれが複雑化して歪が見られる様に成ってから、後追いで設計図(マクロ理論)が作られてきているのです。


勢い、「現物合わせ」的に成らざるを得ません。現在有る経済社会構造が出鱈目だからと言って、人々が現実に日々の暮らしを営んでいるのに、本物の家の様に、これを一旦解体して組み立て直すまで、他所で生活してくれと言う訳には行かないのです。日々の暮らしが可能な状態の中で、部分的な改良を計るしか無いのです。


「マクロ経済理論」は経済社会の「設計図」で有り、「制度」(法律)は「物差し」なのです。実際の部材を切り刻むノミやカンナやノコギリが、「ミクロ経済」(経営の論理)なのです。


このノミ(ミクロ経済(経営))では1センチ幅しか削れないから、設計図を変えろと言うのでは、まともな「家」(経済社会)は作れません。設計図に合った溝が削れるノミ(ミクロ経済(経営))を用意しなければいけないのです。


また、「物差し」(制度)が狂っていたり、物差しは正確でも「計り方」(施行)を間違ったり、「寸法違い」(不法)を許容すれば他の部材と組み合わなく成ってしまい、出来上がった家はガタガタの欠陥住宅でしょう。


一億二千万人もの人が暮らす巨大で複雑な家を、設計図(マクロ理論)無しでマトモに建てられる訳は有りませんし、「ミクロ(経営)の論理」で設計図を変更させてはなら無い訳です。

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