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「岩田本へのイチャ門」・・・その二

第三章 新自由主義の台頭

2.新自由主義の政治・経済思想
 
 「経済的自由とは」

本書前節に於いて、フリードマン的自由とは「他人の同じ自由を妨げない範囲に於いて」と制限範囲を紹介していますが、この「他人の同じ自由」を如何解釈するかが大きな問題なのです。


全野


経済には「貨幣」という特殊な要素があるからです、「貨幣」はそれ自体「交換機能」を持ち「価格」を持つのに「使用価値」を全く持たない特殊な存在なのです。
現代経済に於いては唯一の「交換財」と言って良いでしょう、この「貨幣」を貯蔵すると他人の経済活動を妨げて仕舞うのです。

「貯蔵する自由」を認めると「他人の経済活動」を妨げるのです、この状態を自由だとして寧ろ奨励すらしているのが新・自由主義経済を標榜するブッシュ・小泉・竹中・阿倍・本間&経団連などの新・貴族(寄生)階級です。そのこじつけた理由は「生産性向上の為には投資資金が必要であり貨幣の蓄積を進めるべき」だというものです。
その為に、企業や高額所得者には減税してより蓄積し易くする事が必要なのだという論理です。

しかし、この政策は時々の経済環境によって正解にもなりトンでもにもなります。現在がインフレ(商品価格高騰)であり需要過多・商品不足であるなら、正解です貯蓄を増やし生産設備に投資し商品供給を増やす事でより国民生活は向上するでしょう。
この時、生活市場には供給される商品額より多い貨幣が流通しているわけです、だから人より多少多くの貨幣を出しても交換したい人が存在するのです、この状況がインフレをもたらす訳です。貨幣量に見合った商品が供給されればインフレは解消されます、ですから投資を増やし供給量の増大を図る政策は望ましいのです。
この時には間接融資(銀行など)も増大しますが、後に景気循環という停滞期を激化させる原因となります。

さて、デフレ(商品価格低下)の時は生活市場に流通する商品量と貨幣量が逆転する事はお解かりでしょう、商品量が多く貨幣量が少ないときに更に商品量を増やすとデフレを更に深刻化させます。この時、生活市場にある貨幣が減少しているのですから、当然「新・貴族」が収集できる貨幣も減少します。
しかし、デフレという事は物価が低下するのです、持っている貨幣は日を追うごとにその価格が高騰していくわけです、何もしなくても増えていくのです。年率1%のデフレであればその交換によって1%以上の収益が確実でなければ、何もしない方が得なわけです。所が実業の世界で純利益1%以上を稼ぎ出している企業は3割に満たないでしょう、詰まり、デフレでは殆どの生活上不必要な貨幣は市場に還流されなくなります。
そこで彼らは既蓄積の貨幣は使わずに確保して置いて、「寄生」する事で新たな資金を手に入れ、設備投資を増やし、生産効率を上げ雇用する労働者を減らし、経費を少なくする事で収益を増やそうと考えたのです、その為の投資資金の調達を減税などにより、社会負担を減らす事で賄おうというのが「新・貴族」が持ち出した新・自由主義政策です。
しかし、これでは生活市場の貨幣は更に減少してしまいます、それがワーキング・プアを生み出しているなの原因です。

以上見てきましたように基本的にデフレ傾向をもたらす資本主義経済では、「貨幣を貯蔵する自由」は決して認めてはいけない自由なのです。しかし、個人的な選択まで制限する事は現在の制度では現実的ではないでしょう、そこで政策的に貨幣は早く市場に戻すようインセンティブを与える方が望ましいのです。

こんな事は氏もリフレの大家ですから先刻ご承知なはずですが、「自由の尊重」を賛美するだけで終わっているのは不思議です。

新・自由主義は一貫して人間を利己的存在であると強調する事で倫理を否定し、利己的な面を強調する事で利己的であることを結果的に奨励しています。
それがポピュリズムにより社会的障害まで「自己責任」に押し被させ、人非人的な行動原理を正当化させています。
法という不完全な決め事から漏れる制度の不備が少なくない事は一々取り上げるまでも無いでしょう、その穴は人間的な他利的行為によって埋められてこそ人間社会は理想的に機能するはずです。事実、過去の日本は不完全ながらもこの機能が働き世界に冠たる安全な国であったのです。勿論、他利的行為は強制されては逆効果です、飽くまでも自発的でなければ成りません、その為に「賞賛」や「尊敬」や「名誉」が与えられてきたのです。
そこに有るのは小泉・竹中&阿倍政権が実施した、我欲奨励の「新・自由主義」とは全く逆の世界観・価値観なのです。


社会市民連合


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