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NHK ジャック・アタリへのインタビュー(第二回)

 今見終わったばかりでまだ消化出来ていませんが、いずれにしても著作で詳細に確認しなけれけば正確な評価は出来ないでしょう。
しかし、基本的には私の中に有って未整理なままであったものを形にしてくれて居るように感じます。

 彼の言う第3・第4の波と、第5の波は懸け離れた概念というか寧ろ対抗する概念であり、それは現在でも私たちの身の回りに同時に存在しています。ただ第5の波「博愛」は希少と成って来ています、特に小泉・竹中政策のプロパガンダが日本国民の価値感を非博愛に染めてしまいました。
唯、何度も強調してきた様にその小泉・竹中政策が目的とした富裕層への更なる富の集約は、その富の生産者をどんどん排除していく道に成るのです。
所得した貨幣を不動蓄積すればその分だけ消費は減少します、次期の生産は縮小せざるを得ないのです、それは「生産者=消費者」を市場から排除する事なのです。大失業時代はこうして作り出されるのです。

 富裕層とは自らの手で富を生産する事は有りません、彼らの要求は「濡れ手に粟」を求めるもので手を汚し汗を流して富を生産する事など持っての外なのです。自分で一人で作りだす富など知れたものです数億単位です、彼らの求める収益は数千億数兆単位なのですから桁が違います。その要求を満たすには「収奪」或いは「寄生」するしかない事は明らかです。

 このインタビューを聞く限りジャック・アタリは「博愛」は自然発生的に人々に広がる、それを教育により助長できる、としている様ですがこの点も今一つすっきりしません。「博愛」は殆どの宗教にあり大昔から説かれてきたものです、特に過去の日本に於いては仏教思想と共に数世紀に亘って受け継がれて来た筈です、所が今日の日本に於いては小泉・竹中政策の幼稚なプロパガンダによってたった数年で意図も簡単に破壊されてしまいました。

 「博愛」に対抗するのは「過度の自己愛、或いは貪欲」でしょうか、これはいつの時代もせめぎ合って来た概念です、そして世界的・社会的厄災は「貪欲」が蔓延った時に惹き起こされて来たのです。
唯、昭和の前半までは国境がバリアと成り多くの厄災は1国内に止まり世界的に広がる事は多くは有りませんでした、例外は二つの大戦と恐慌が一つでしょうか。しかしIT・インターネットにより強化されたグローバリズムの齎らされた今後は、これまでとは違い頻繁に引き起こされる可能性が高いと感じています、経済では世界的に戦争としては局部的に。
この点でもアタリ氏に近いものを感じています。

 近い将来の「資源的制約に拠る経済停滞」は避けようが有りません、その中で「貪欲の蔓延り」が起きたとしたら今は想像すら出来ないほど悲惨な事になるでしょう。

 成るだけ早く彼の著作を熟読してみたいと考えています。

                         by狂愚男



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